こんにちは。RO-KIです。冬のレジャーシーズン到来ですね。関西の都市部から近くて絶景が楽しめるびわ湖バレイですが、冬に行くとなると気になるのが足元のことではないでしょうか。実際に検索してみると、ノーマルタイヤでも行けるのか、それともスタッドレスタイヤが必須なのかという情報や、タイヤチェーンで代用できるかといった疑問を多くの人が持っているようです。また、レンタカーを借りるべきか、それとも志賀駅からバスで行くべきかと悩んでいる方もいるかもしれません。楽しいお出かけにするためにも、現地のリアルな道路事情を知っておくことはとても大切です。
- ノーマルタイヤでの走行リスクと推奨装備
- 現地特有の気象条件と道路の凍結ポイント
- 公共交通機関を利用する際の具体的な注意点
- 駐車場やレンタルの活用で快適に過ごすコツ
びわ湖バレイはスタッドレス必須?雪道のリスク

結論から言うと、冬のびわ湖バレイへ車で行くなら、スタッドレスタイヤの装着は「推奨」ではなく「必須」と考えたほうが良いです。「京都市内が晴れているから大丈夫だろう」という感覚で向かうと、痛い目を見る可能性があります。ここでは、なぜそこまで装備が重要なのか、地理的な要因や具体的な道路状況を交えて解説していきます。
ノーマルタイヤでのアクセスは絶対NGな理由

「今日は雪が降っていないからノーマルタイヤでも行けるんじゃないか?」そう思う気持ち、痛いほど分かります。しかし、びわ湖バレイ周辺に関しては、その判断は非常に危険です。
最大の理由は、「路面凍結(アイスバーン)」のリスクです。たとえ空から雪が降っていなくても、山麓エリアは気温が低く、前日に溶けた雪が再凍結していることが頻繁にあります。ノーマルタイヤは気温が7度を下回るとゴムが硬化して本来のグリップ力を失うと言われており、氷の上では全く歯が立ちません。
特に危険なのは「帰り道」です。行きはなんとかなっても、夕方に気温が下がって路面が凍り始めると、ノーマルタイヤでは坂道を下る際のブレーキが効かず、スリップ事故や脱輪につながる恐れがあります。
タイヤチェーンよりスタッドレスが推奨な訳

「スタッドレスを持っていないから、チェーンを積んでいけば大丈夫」と考える方もいるでしょう。もちろん、チェーンは緊急用として有効ですが、びわ湖バレイへのアクセスにおいてはスタッドレスタイヤの方が圧倒的に有利です。
アクセス道路である国道161号線(湖西道路)や現地の県道には、広くて安全な「チェーン着脱場」が十分に確保されているわけではありません。路肩での作業は後続車の迷惑になるだけでなく、作業中に事故に巻き込まれるリスクもあります。
また、路面状況は「乾燥したアスファルト」と「凍結箇所」が交互に現れることが多いです。チェーンを装着したまま乾燥路を走ると振動がすごく、チェーンが切れる原因にもなります。スムーズかつ安全に移動するためには、やはり4輪ともスタッドレスタイヤであることが理想的です。
ライブカメラで見る国道の道路状況と凍結
出発前の情報収集は、まさに命綱です。特にチェックしておきたいのが、メインルートとなる国道161号線(湖西道路)の状況です。
この道路は高架区間が多く、地面の熱が伝わらないため、一般道よりも早く凍結する傾向があります。特に「志賀IC」や「真野IC」付近は要注意ポイントです。国土交通省近畿地方整備局が公開しているライブカメラや、Googleマップの交通状況(渋滞情報の赤色表示)を必ず確認しましょう。
ライブカメラの映像で路面が白くなっていたり、黒光り(ブラックアイスバーン)していたりする場合は、ノーマルタイヤでの走行は不可能と判断してください。
志賀ICから駐車場までの坂道は危険地帯

高速道路を降りてからが、実は一番の難所です。志賀インターチェンジから琵琶湖バレイの駐車場までのラスト数キロは、ずっと登り坂が続きます。
この道は山林に囲まれているため日陰が多く、一度降った雪や氷がなかなか溶けません。特にカーブの手前などはカチカチに凍っていることが多く、一度止まってしまうと再発進できずに立ち往生する「スタック」が多発しています。
カーナビの誤誘導にも注意が必要です。「八屋戸交差点」などから細い林道へ案内されることがありますが、除雪されていない危険なルートです。必ず県道558号線沿いの大きな看板がある入口から進入しましょう。
大阪方面からレンタカーでスタッドレス手配

もし自家用車にスタッドレスタイヤがないなら、無理をせずにレンタカーを借りるのが最も賢い選択です。大阪や京都から出発する場合でも、冬の滋賀方面へ行く旨を伝えれば、スタッドレス装着車を手配できることがほとんどです。
トヨタレンタカーなどの大手では、冬季はスタッドレスが標準装備になるキャンペーンを行っていることもありますし、オプション料金(1日あたり数千円程度)で指定することも可能です。
ただし、1月や2月の週末は予約が殺到します。「前日でいいや」と思っていると車が確保できないこともあるので、予定が決まったらすぐに予約することをおすすめします。安全を買うと思えば、決して高い出費ではありません。
びわ湖バレイへスタッドレスなしで行く代替手段
「雪道運転に自信がない」「スタッドレスを用意するのはコストがかかる」という方は、思い切って「運転しない」という選択肢を検討してみてください。公共交通機関を使えば、雪道のストレスから解放され、帰りにお酒を飲んで帰ることもできますよ。
志賀駅からバスを利用する際の時刻表と料金

電車で行く場合の最寄駅は、JR湖西線の「志賀駅」です。ここから江若交通バスに乗ってびわ湖バレイへ向かいます。
バスの時刻表は季節によって大きく変わります。特にスキーシーズン(冬季ダイヤ)は運行本数が増えますが、それでも1時間に1〜2本程度です。事前に公式サイトで最新の時刻表をチェックしておきましょう。
ここで重要なのが「現金(小銭)の準備」です。
- 大人片道運賃:約410円
- 小人片道運賃:約210円
- 手荷物料金(スキー板など):100円
スキー板やスノーボードを持ち込む場合、別途100円の持ち込み料がかかります。また、千円札の両替機はありますが、新札未対応だったり混雑したりするので、あらかじめ小銭を用意しておくのがスマートです。
タクシー料金とグループ利用のコスパ比較
意外と知られていないのが、タクシー利用のメリットです。志賀駅からびわ湖バレイまでは、タクシーで約1,000円〜1,500円程度で移動できます。
もし3〜4人のグループで行くなら、一人当たりのバス代(約410円+手荷物料)と比べても、タクシー代を割り勘した方が安くなる、もしくは同等の金額で済むケースがあります。バス停で寒い中待つ必要がなく、荷物の積み下ろしも楽なので、駅前にタクシーが待機していれば迷わず利用するのもアリです。
駐車場での転倒防止と混雑回避テクニック

車で現地まで行けたとしても、駐車場に到着してからが第二の難関です。びわ湖バレイの駐車場は山の斜面に作られているため、車を降りた瞬間から足元が凍結していることがあります。
スニーカーや革靴で歩くと、駐車場内で派手に転んでしまうリスクが高いです。車から降りる際には、必ずスノーブーツなどの滑りにくい靴に履き替えましょう。
また、週末は駐車場が大変混雑します。遠くの下層駐車場(P10〜P15など)に誘導されると、そこから場内循環バスに乗り換える必要があり、ゲレンデに辿り着くまでに時間がかかります。朝8時半〜9時頃までには到着しておくと、比較的上の駐車場に停められる可能性が高くなります。
電車利用なら手ぶらでレンタルを活用しよう
公共交通機関で行く最大のデメリットは「荷物が重いこと」ですが、これを解消するのが現地のレンタルサービスです。
びわ湖バレイはレンタルが非常に充実しており、最新モデルのスキー板やウェア、ブーツはもちろん、小物類まで揃った「手ぶらセット」のようなプランも用意されています。これを利用すれば、行き帰りは身軽な普段着で移動できます。
更衣室も完備されているので、電車の中でウェアを着ていて暑い思いをすることもありません。身軽に動ける分、帰りに京都で観光や食事をして帰るなんてプランも組みやすくなりますね。
結論:びわ湖バレイはスタッドレスかバスで
ここまでご紹介してきた通り、冬のびわ湖バレイへのアクセスにおいて、ノーマルタイヤでの走行は極めてリスクが高い行為です。自分だけでなく、同乗者や他の車を巻き込む事故につながりかねません。
安全に楽しむための選択肢は2つです。
- しっかりとスタッドレスタイヤ(またはレンタカー)を準備して行く
- JR湖西線とバス(またはタクシー)を利用して行く
滋賀の冬の道路は、天候が急変することもあります。ぜひ万全の準備をして、琵琶湖の絶景とウインタースポーツを安全に楽しんできてくださいね!
※本記事の情報は執筆時点の一般的な目安です。気象条件や道路状況は刻々と変化します。お出かけの際は必ず公式サイトやライブカメラ等で最新情報を確認し、安全運転を心がけてください。