琵琶湖の釣り初心者が知るべきルールとおすすめポイント攻略法

美しい夕焼けに染まる琵琶湖岸で、釣り上げた大きなブラックバスを誇らしげに掲げて笑顔を見せる男性釣り人。背景には琵琶湖大橋のシルエットと広大な湖面が広がり、手前にはタックルボックスと釣り竿が置かれている、初心者向け釣りガイド記事のアイキャッチ画像。

滋賀県が誇るマザーレイク、琵琶湖。
ここでの釣りは、日本中のアングラーにとって憧れですよね。
でも、いざ琵琶湖で釣りを始めようと思っても、その広大さや独特のルールに戸惑ってしまう初心者の方も多いのではないでしょうか。

ネットで琵琶湖の釣り初心者の情報を探すと、バス釣りのテクニックから外来魚の扱い、さらには冬の厳しい環境での釣り方まで、いろんな情報が出てきて、結局どこから手をつければいいのか分からなくなりますよね。

私自身、琵琶湖の周辺を歩いたり情報を集めたりする中で、初心者の皆さんが安心して竿を出せる環境をもっと知ってほしいなと感じています。
この記事では、琵琶湖で釣りを始める前に絶対に知っておきたい法的なルールや、初めてでも使いやすい道具の選び方、そして季節ごとのバス釣りのコツやおすすめのポイントまで、私が調べた情報をぎゅっとまとめてお届けします。

  • 琵琶湖特有の外来魚リリース禁止ルールと正しい回収方法
  • 初心者でも迷わない道具選びの基準と2万円以内の投資予算
  • 南湖と北湖で異なる攻略法と足場の良いおすすめスポット
  • 季節ごとの魚の動きとファミリーで楽しめる小鮎釣りの時期
目次

琵琶湖で釣りをする初心者が守るべき法的ルール

琵琶湖はただの大きな湖ではなく、近畿1,450万人の命を支える「水瓶」であり、多くの生き物や漁業に携わる方々が共存する特別な場所です。
そのため、他の都道府県にはない独自の厳しいルールが存在します。

これから釣り初心者としてデビューするなら、まず何よりも先にこの「法律」と「マナー」をセットで理解しておく必要があります。
「知らなかった」では済まされない罰則規定もあるので、私の視点から特に重要なポイントを深掘りして解説しますね。

外来魚のリリース禁止と回収ボックスの正しい使い方

外来魚回収ボックス画像引用:琵琶故知新

琵琶湖で竿を出す際に避けて通れないのが、滋賀県独自の「外来魚の再放流(リリース)禁止」というルールです。

バス釣りといえばキャッチ&リリースが文化として定着していますが、こと琵琶湖においては条例により、釣り上げたブラックバス(オオクチバス、コクチバス)やブルーギルを再び湖に戻すことは禁止されています。

これは、琵琶湖固有の在来種(ニゴロブナやホンモロコなど)を守るための苦渋の決断として定められたものです。

具体的には、釣り上げた対象魚は速やかに「外来魚回収ボックス」や「外来魚回収いけす」に入れることが義務付けられています。
この回収ボックスは、大津市のなぎさ公園や、北部の彦根港、長浜港といった主要なポイントには必ずと言っていいほど設置されています。

もし近くにボックスがない場合は、持ち帰って処分するか、あるいはその場で命を絶つ(駆除する)という対応が求められます。ここで注意したいのが、「生きたままの持ち運び」は外来生物法という国の法律で厳しく禁じられているという点です

たとえ親切心で「別の場所のボックスに入れよう」と思っても、生きた状態で車などで移動させると法に触れる可能性があるため、必ず釣り上げたその場でボックスに入れるようにしましょう。

外来魚回収ボックスは、あくまで「魚専用」です。
残念なことに、中には釣り糸やペットボトル、お弁当の空き箱などを一緒に捨ててしまう人もいるようですが、これはルール違反。

ボックスの管理は地元のボランティアや行政の方々の協力で成り立っています。
マナーを守ることは、私たち釣り人が琵琶湖を使わせてもらい続けるための最低限の条件だと私は思います。

詳しい設置場所やルールについては、必ず一次情報を確認してくださいね。
(出典:滋賀県公式サイト「外来魚の再放流(リリース)禁止について」)

彦根城などの釣り禁止区域とおかっぱりでの注意点

彦根城の天守閣と、釣り禁止の看板が立てられたお堀の風景※画像はイメージです

広大な琵琶湖ですが、どこでも自由に釣りができるわけではありません。
文化財保護や事故防止の観点から、厳格に「釣り禁止」と定められているエリアがあります。

その代表例が、国宝である「彦根城」のお堀です。
かつては人気のポイントでしたが、現在は釣り糸による野鳥への被害や石垣へのダメージ、観光客への危険性が問題視され、全面的に釣りが禁止されています。

ここではパトロールも強化されており、違反すると過料などのペナルティが課せられることもあります。
「他の人がやっているから大丈夫」といった安易な考えは禁物ですよ。

また、おかっぱり(岸釣り)をする際に必ず意識してほしいのが、湖上に浮かぶ「エリ」と呼ばれる定置網や漁具の存在です。
琵琶湖は日本屈指の漁場でもあります。
漁師さんが設置した網にルアーを引っ掛けてしまうトラブルは後を絶たず、これが原因で由緒ある釣り場が立ち入り禁止になるケースも増えています。

杭やブイ、網が見えたら、そこから十分に距離を取るのが琵琶湖での鉄則です。

春から初夏にかけての「ヨシ帯」への立ち入りにも注意が必要です。
琵琶湖特有の植物であるヨシは、魚の産卵場所であると同時に、カイツブリなどの野鳥の大切な営巣地でもあります。
不用意に踏み荒らすことは生態系へのダメージに繋がります。

また、自分が出したゴミを放置することは、初心者だけではなくが人として避けるべき行為です。
放置されたライン(釣り糸)は、水鳥に絡まると死に直結する恐れがあります。
自分だけでなく、周囲のゴミも少しだけ拾って帰る、そんな余裕を持ちたいですね。

主要な禁止エリアと配慮すべき場所

エリア名 規制状況 理由・注意点
彦根城 内堀・中堀・外堀 全面的に禁止 文化財保護、野鳥保護、観光客の安全確保のため。
漁港内の一部(フェンス越え等) 立ち入り・釣り禁止 作業の邪魔や落水事故防止。許可された場所以外は避ける。
エリ(定置網)周辺 接近禁止 漁具破損トラブル防止のため。網から30m以上は離れましょう。
琵琶湖大橋(橋の上) 釣り禁止 交通安全および転落事故防止のため。

迷惑駐車を防ぐための無料駐車場とマナーの基本

琵琶湖での釣りにおいて、実釣以上に気を揉むのが「駐車場」の問題です。
ポイントに最も近い場所に停めたい気持ちは分かりますが、湖岸道路への路上駐車は絶対にやめましょう。

琵琶湖周辺は生活道路でもあり、路駐が原因で近隣住民の皆さんが不便を感じたり、緊急車両の通行を妨げたりすることが社会問題化しています。

これがきっかけで「釣り人お断り」の看板が立ち、貴重なポイントが閉鎖される負の連鎖が今も続いています。
釣り初心者として長く楽しみたいなら、指定された駐車場を利用することを習慣にしてください。

特におすすめなのが、南湖エリアを中心に整備されている「湖岸緑地」の駐車場です。
赤野井、志那、下物(おろしも)といったエリアには、無料で利用できる(一部有料化の動きあり)駐車場が隣接しており、安全に車を停めてから釣りを楽しむことができます。

ただし、これらの駐車場はあくまで公園利用者のためのものであり、キャンプやバーベキューとの共用スペースでもあります。
早朝や夜間に騒音を立てない、アイドリングを控えるといった、周囲への配慮もセットで意識しましょう。

2025年以降、一部の湖岸緑地駐車場(北山田など)では、維持管理コストの増大やマナー改善のため、ゲート式の有料化が導入されています。
小銭を用意しておくか、最新の利用料金を確認しておくとスマートですね。
駐車場の開場時間もエリアによって異なる場合があるため、無理な夜間利用は避けるのが無難です。

最後に、マナーの基本は「誰にも迷惑をかけない」ことに尽きます。
大きな声で騒がない、ライトを民家に向けない、そして何よりゴミを捨てないこと。

琵琶湖という素晴らしいフィールドを使わせてもらっているという謙虚な気持ちが、結果として良い釣果を運んできてくれる……そんな気が私はしています。

バス釣り初心者に適したスピニングの道具と仕掛け

琵琶湖の湖岸に置かれた、初心者向けのスピニングリール、ロッド、ワームのセット※画像はイメージです

「琵琶湖で釣りを始めたいけれど、どんな道具を買えばいいの?」という質問、本当によく聞きます。
雑誌やSNSではベイトリールでの力強い釣りが紹介されていますが、私が初心者の方に自信を持って推すのは「スピニングタックル」一択です。

最大の理由は、「バックラッシュ」という糸絡みのトラブルが圧倒的に少なく、釣りに集中できる時間が長くなるからです。
琵琶湖は魚のプレッシャーが高く、特に岸から釣る場合は、ワームを使った繊細なアプローチ(ライトリグ)が最も効果的であることが多いんです。

選ぶべきロッド(竿)のスペックですが、長さは6フィート6インチ(約2m)前後が最も汎用性が高いです。
これより短いと飛距離が出ず、長いと重くて扱いづらくなります。

硬さは「L(ライト)」または「ML(ミディアムライト)」を選びましょう。
この硬さがあれば、琵琶湖の主流である5g前後の仕掛けを快適に投げることができます。

リールは大手メーカーの2500番というサイズを合わせれば完璧です。
最近のリールは安価なモデルでも性能が非常に高く、初心者でも驚くほどスムーズに糸を巻き取ることができますよ。

ライン(糸)は、感度が良くて沈みやすい「フロロカーボン」の5ポンド(約1.2号)を巻くのがスタンダードです。
4ポンドだと琵琶湖の大きなバスには少し不安ですし、6ポンドだと飛距離が落ちます。

5ポンドはまさに黄金比。仕掛けは、ワームに針を通すだけの「ノーシンカーリグ」や、重りをつけた「ダウンショットリグ」から始めてみてください。
底をトントンと叩くように動かす感覚を覚えるのが上達の近道です。

初心者向けおすすめタックル構成例

パーツ 推奨スペック 特徴・選定理由
ロッド(竿) 6.4ft 〜 6.10ft / L〜MLクラス 操作性と飛距離のバランスが良く、幅広いワームに対応。
リール 2500番 スピニングリール 糸巻き量とドラグ性能のバランスが琵琶湖に最適。
ライン(糸) フロロカーボン 4lb 〜 5lb 擦れに強く、水に沈むためワームの操作がしやすい。
ルアー ストレートワーム(4〜5インチ) 最も基本的で、琵琶湖のバスに違和感を与えにくい。

予算2万円で揃える釣具の選び方とおすすめモデル

「釣りを始めるのに何十万円もかかるんでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんが、ご安心ください。
釣り初心者が最初に揃えるべき道具は、合計「2万円」前後で実戦レベルのものが一式揃います。

もちろん数千円の激安セットもありますが、正直に言っておすすめはしません。
琵琶湖のバスは引きが強く、安価すぎるリールだと「ドラグ」と呼ばれる糸切れ防止機能がうまく働かず、大きな魚がかかった瞬間に糸が切れてしまう……なんていう悲しい思いをすることになりかねないからです。

私が考える理想の2万円プランは、ロッドに1万円、リールに5千円、残りの5千円でラインやルアーを揃える配分です。
例えばシマノの「ゾディアス」シリーズ(旧モデルのセール品なども狙い目)や、ダイワの「バスX」などは、1万円前後ながらプロが予備竿として使うほど高性能です。

リールもシマノの「セドナ」やダイワの「レブロス」といった5,000円前後のモデルを選べば、驚くほど快適に釣りができます。
「1,000円をケチってストレスを抱えるより、信頼できるメーカーの入門機を選ぶ」
これが、結果として最も安上がりになる釣具選びのコツだと私は確信しています。

消耗品であるワームや針(フック)も、最初は「これさえあれば」というものに絞りましょう。
琵琶湖で実績のある4インチクラスのストレートワーム一袋と、それに対応するオフセットフック、重りを買えば準備完了です。

正確な最新価格や在庫状況、自分の体格に合った選び方は、ぜひ地元の釣具店の店員さんに相談してみてください。
彼らは「今、何で釣れているか」の宝庫ですからね。

道具が揃ったら、まずは家の近くの広い場所で投げる練習をしてみるのもいいかもしれません。
琵琶湖の広大な水面を前にして、最初の一投を思い切り飛ばす瞬間は、何度経験してもワクワクするものですよ。
さあ、準備は整いましたか?次は、どこで釣るか……フィールドの選び方についてお話ししましょう。

琵琶湖の釣り初心者が釣果を上げるためのポイント

ルールを覚え、道具も揃った。
そうなれば、あとは魚に出会うだけですね。琵琶湖は、北湖(ほっこ)と南湖(なんこ)で全く別の湖と言えるほど環境が違います。

また、一年を通じてバスがどこにいるのかを把握する「シーズナルパターン」を知ることで、広大な湖の中から一匹を導き出すことができるようになります。

ここからは、初心者が一匹を手にするための、より具体的な実戦テクニックとおすすめスポットをご紹介します。

春から冬までのシーズナルパターンとバスの習性

夏の琵琶湖の水中で、水草(ウィード)の群生と水面に浮かぶルアーの様子※画像はイメージです

バス釣りにおいて最も大切なキーワードが、この「シーズナルパターン」です。
バスは変温動物なので、人間以上に季節(水温)の変化に影響を受けます。
季節ごとの動きを理解することは、闇雲に糸を垂らすよりも何倍も釣果に直結します。

  • 春(3〜5月):冬の眠りから覚め、産卵(スポーニング)のために浅場へ移動してくる時期です。
    特に4月頃は、体力を使う産卵に備えて荒食いをするため、デカバスを狙う最大のチャンス!
    ただし、産卵中は非常にナーバスになるので、魚を驚かせない繊細なアプローチが求められます。
  • 夏(6〜8月):水温が30度を超える夏、バスも私たちと同じように「涼しさ」と「酸素」を求めます。
    キーワードは「シェード(影)」と「カレント(流れ)」です。
    水草(ウィード)の下や、橋脚の影、琵琶湖に流れ込む川の河口などが狙い目になります。
    朝夕の涼しい時間帯、トップウォーター(水面を動くルアー)で魚を誘うのは、この季節ならではの醍醐味です。
  • 秋(9〜11月):水温が適温になり、バスが広範囲に泳ぎ回るようになります。
    特定の場所に溜まらなくなるため、「巻物(スピナーベイトやクランクベイト)」と呼ばれるルアーで、広い範囲をテンポよく探るのがコツです。
    初心者には少し難しい時期かもしれませんが、魚の場所を見つけた時の喜びはひとしおですよ。
  • 冬(12〜2月):水温が1桁台になり、バスの動きは極端に鈍くなります。
    深場(ディープ)や、温排水が出ていて水温が安定している場所にじっと留まるようになります。
    この時期はメタルバイブレーションなどの反射的に口を使わせるルアーや、ワームをじっと動かさない忍耐の釣りが主流になります。

初心者が最も楽しみやすいのは、ずばり「5月下旬から6月下旬」です。
産卵を終えた魚が体力を回復するためにエサを活発に追い始める時期で、初心者でも比較的簡単に魚の反応が得られやすいです。

逆に、真冬の琵琶湖は「修行」に近い厳しさがありますが、そこで手にする一匹は価値観が変わるほどの感動を与えてくれます。

なぎさ公園など足場の良い南湖の人気釣りスポット

大津市のなぎさ公園で、家族連れや釣り人が琵琶湖岸で釣りを楽しんでいる様子※画像はイメージです

琵琶湖の南側に位置する「南湖」は、平均水深が約4mと浅く、水草が豊富で魚の絶対数が多いエリアです。
琵琶湖での釣り初心者がまず訪れるべきは、大津市の「なぎさ公園」でしょう。

ここは公園として完璧に整備されており、足場が平坦な護岸になっているため、スニーカーで気軽に釣りが楽しめます。
背後には「びわ湖大津打出浜」などの美しい景色が広がり、ファミリーでの釣行にも最適です。

なぎさ公園のポイントとしての特徴は、岸から数メートルの場所にもバスが潜んでいることです。
遠くに投げようと力む必要はありません。
足元の石の隙間や、水面に浮かぶ藻の周りを丁寧に探ってみてください。

また、近隣にはお洒落なカフェやレストランも多く、釣りに疲れたらすぐに休憩できるのも大きなメリットです。
ただし、このエリアはジョギングやお散歩を楽しんでいる方も非常に多いため、キャストする際は必ず周囲を確認し、絶対に他の方の邪魔にならないよう注意しましょう。

南湖の東岸にある「湖岸緑地」エリア(志那や下物など)もおすすめです。
ここは車を停めてから水辺までが近く、広々とした芝生があるため、ピクニック気分で釣りができます。

水草の状況によってポイントが刻々と変わるため、釣り場に着いたらまずは水面を観察し、魚の気配(ベイトフィッシュの跳ねなど)がある場所を探すのがコツです。

南湖のおすすめ初心者ポイント比較

ポイント名 足場の良さ トイレ・駐車場 特徴
なぎさ公園(大津) ◎(完全舗装) あり(有料P) 市街地に近く、周辺施設が充実。夜釣りも比較的明るい。
湖岸緑地 志那 ◯(草地・石畳) あり(無料P) 駐車場から近く、のびのび釣りができる。南湖東岸のメジャー場。
矢橋帰帆島公園 ◯(護岸) あり(無料P) 人工島の周りをぐるりと探れる。ファミリー向け遊具も充実。
におの浜 ◎(舗装) あり(有料P) 冬の越冬場所として有名。水深があり、大物の期待値が高い。

綺麗な魚に出会える北湖のエリアと攻略のコツ

琵琶湖北湖の透明度の高い水と、遠くにそびえる山々の雄大な風景※画像はイメージです

琵琶湖大橋を越えて北側に広がる「北湖」は、最大水深100mを超える、まさに「海」のような雄大な景色が魅力です。
南湖に比べて水質が圧倒的にクリア(透明)で、そこで育つバスは筋肉質で美しく、パワーも桁違いです。
この「北湖クオリティ」と呼ばれる魚を釣ることは、琵琶湖アングラーにとって一つのステータスでもあります。

初心者におすすめの北湖ポイントは、「彦根港」「長浜港」です。
どちらも大規模な港で足場が良く、特に冬場は水温が安定しやすいため、多くの魚が集まってきます。

北湖の攻略のコツは、透明度が高いために「魚からもこちらの姿が見えている」と意識することです。
明るい色の服を避けたり、少し離れた位置から投げたりする工夫だけで釣果が変わります。

また、南湖よりも水深が深いため、重めのシンカー(重り)を使って、底をしっかり感じることが大切です。

北湖は風が吹くと一気に波が高くなり、非常に危険です。
特に冬場は「比叡おろし」と呼ばれる強風が吹き荒れることもあります。

風が強くなってきた、あるいは波が立ち始めたと思ったら、迷わず釣りを中断して安全な場所に移動してください。
無理は禁物です。また、彦根港近くの彦根城は先述の通り釣り禁止ですので、港のルールをしっかり守って楽しみましょう。

初心者でも手ぶらで楽しめるレンタルボートやガイド

「岸からだとどうしても釣れない」「もっと広い場所で釣ってみたい」という方は、思い切って「フィッシングガイド」を利用してみるのが、実は最も上達が早い方法です。

琵琶湖にはプロのアングラーが操船するボートに乗せてもらい、マンツーマンで教えてもらえるサービスが充実しています。
初心者向けに特化したガイドさんも多く、例えば長浜エリアの「Guest-One」さんなどは、高価な道具を無料で貸し出してくれたり、新幹線の米原駅まで送迎してくれたりと、驚くほど手厚いサポートがあります。

ガイドを利用する最大のメリットは、その日の「正解」をプロが教えてくれることです。
どの場所で、どのルアーを、どう動かせばいいのか。独学で試行錯誤する数年分の経験値を、わずか1日で得ることができます。

費用は1日3万円〜5万円ほどと安くはありませんが、数人で割り勘すれば手の届く範囲ですし、何より「一匹を釣る感覚」を体で覚えられるのは一生の財産になりますよ。

もっと手軽にボート体験をしたいなら、草津市にある「Fish! Tackle Shop」さんのような、カフェ併設のショップが提供する「手ぶら体験プラン」も素敵です。
釣りの後はカフェで琵琶湖を眺めながらゆったり過ごす。
そんな「大人の外遊び」としての琵琶湖の楽しみ方も、私は大好きです。

ファミリーで楽しめる小鮎釣りの時期とおすすめ河川

初心者に、ぜひ一度体験してほしいのがバス釣り以外の楽しみ、「小鮎(コアユ)釣り」です。
琵琶湖に住むアユは大きくならず、10cm前後のサイズで川を遡上する性質があります。

これを狙うのが小鮎釣りで、時期は5月から8月頃まで。
特別なリールも難しいキャスティングも不要で、短い延べ竿と仕掛け、そしてエサ(シラスを練ったものなど)があれば、誰でも簡単に釣ることができます。

おすすめは、北西部の「知内川(ちぬちがわ)」や北東部の「塩津大川」などの流入河川です。
河口付近では、シーズンになると多くの太公望が並び、賑やかな雰囲気になります。

鈴なりに魚がかかる様子は、お子さんにとっても忘れられない思い出になるはずです。
釣った後の楽しみがあるのも、小鮎釣りの魅力。
小鮎は琵琶湖の恵みが詰まった絶品で、天ぷらや唐揚げにすると、ほろ苦い大人の味が楽しめます。
これぞ琵琶湖の風物詩、と言える贅沢な体験ですね。

小鮎釣りの際は、専用の遊漁券が必要な場合や、場所によって禁漁区が定められていることがあります。
各河川の漁業協同組合の指示に従い、地元の釣具店でエサを買うついでに最新情報を聞いておきましょう。

マナーとして、隣の方との間隔を空ける、撒きエサを使いすぎないといった配慮も忘れずに。

琵琶湖の釣り初心者が安全に楽しむためのまとめ

さて、ここまで琵琶湖での釣り初心者のためのガイドをお届けしてきましたが、いかがでしたか?
最後に、何よりも大切なことをお伝えします。
それは、「安全に、そして謙虚に琵琶湖と向き合うこと」です。琵琶湖は時に牙を剥きます。

急な落雷や突風、滑りやすい岩場など、危険は常に隣り合わせです。
岸釣りであっても、できればコンパクトな腰巻き型のライフジャケットを着用することを強くおすすめします。
自分の命を守ることは、周りの人や琵琶湖に関わる全ての人を守ることにも繋がるからです。

この記事で紹介したルールやポイント、道具の選び方は、あくまであなたが第一歩を踏み出すための地図に過ぎません。
実際のフィールドに出れば、予期せぬトラブルや、思わぬ出会いが待っているはずです。
迷った時は無理をせず、地元の釣具店さんに顔を出して「初心者なんですけど、おすすめありますか?」と聞いてみてください。

滋賀の人たちは、琵琶湖を愛する仲間にはとても優しいですよ。
正確な最新ルールについては、常に滋賀県公式ホームページ等を確認してくださいね。

琵琶湖は私たちに感動を与えてくれるだけでなく、心を整えてくれる場所でもあります。
釣果も大事ですが、朝焼けの湖面や、水鳥の鳴き声、心地よい風……そんな琵琶湖のすべてを五感で楽しんでください。

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