こんにちは。RO-KIです。
滋賀と京都の県境にそびえる比叡山は、歴史ある延暦寺もあって一度は歩いてみたい憧れの場所ですよね。でも、いざ自分で登るとなると比叡山の登山に関する難易度がどのくらいなのか、自分でも大丈夫かなと不安になる方も多いのではないでしょうか。ネットで調べても、初心者向けという声もあれば、意外とハードだったという意見もあって迷ってしまいますよね。特に本坂や雲母坂といったルートごとの特徴や、登頂までにかかる所要時間、さらに季節に応じた適切な装備など、知っておくべきポイントは意外とたくさんあります。この記事では、私が調べた最新の情報をもとに、皆さんが安心して比叡山を楽しめるような具体的なアドバイスをまとめてみました。
- 主要な3つの登山ルート別の特徴と具体的な難易度
- 登山に必要な平均的な所要時間とおすすめの装備
- 冬期における交通機関の運休情報と積雪のリスク
- ヤマビル対策や子供連れで楽しむための注意点
比叡山登山の難易度を主要ルート別に徹底解説
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比叡山にはいくつか代表的な登り方がありますが、選ぶ道によって歩きやすさや体力的などの負担がガラッと変わります。まずは自分に合ったルートを見つけるために、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。
本坂ルートの所要時間と初心者向け難易度
滋賀県側の坂本から登る「本坂ルート」は、かつて比叡山延暦寺への物資運搬や僧侶の往来に使われていた正統な参詣道です。道幅が非常に広くてしっかりと整備されており、比叡山の登山における難易度としては間違いなく最も初心者向けの初級レベルと言えますね。登山道というよりも「未舗装の広い坂道」という区間が多く、足元が安定しているため、登山デビューの方でも安心して一歩ずつ進めるのが最大の魅力かなと思います。
具体的な行程としては、京阪電車の坂本比叡山口駅から徒歩数分の日吉大社付近を出発点とし、延暦寺東塔エリアを目指します。片道の距離は約6.0kmで、登りの所要時間は休憩を含めると2時間半から3時間が目安です。累積標高差は700mほどあるので、普段あまり運動していない方だと後半に少し足の疲れを感じるかもしれませんが、滑落の危険があるような痩せ尾根や岩場は一切ありません。道迷いの心配も少なく、精神的なハードルが低いのも嬉しいポイントですね。
ただし、最後のご褒美(?)として延暦寺の境内に近づく文殊楼付近には、非常に急な石段が待ち構えています。ここだけは心肺機能への負荷がグッと高まるので、自分のペースでゆっくり登るのがコツですよ。
雲母坂ルートのV字溝と注意すべき路面状況
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京都側の修学院から登る「雲母坂(きららざか)ルート」は、平安時代から続く歴史ある古道ですが、本坂ルートに比べると難易度は一段階アップします。最大の特徴は、花崗岩質の地盤が長年の雨や踏圧によって深く削り取られた「V字溝」のような道が長く続くことです。この溝の底を歩くことになるのですが、道幅が非常に狭く、両脇が自分の背丈を超えるような土壁になっている箇所もあり、少し独特な圧迫感がありますね。
距離こそ5〜6km程度で本坂と大差ありませんが、路面状況がかなり厄介です。風化した花崗岩(真砂土)は乾燥していると非常に滑りやすく、逆に雨上がりには粘土質になってグリップが効かなくなります。さらに、浸食によって木の根が大きく露出した段差も多いため、常に足の置き場を考えながら歩かなければならず、大腿四頭筋への負担は本坂ルートの比ではありません。登りの標準タイムは約3時間半を見ておいたほうが無難かなと思います。
景観については、途中の「見晴らし台」やケーブル比叡駅付近から京都市街を一望できる素晴らしいスポットがありますが、そこに至るまでの急登は「中級者向け」と言ってもいいかもしれません。足首をしっかり固定できる登山靴と、バランスを助けてくれるトレッキングポールを準備しておくことを強くおすすめします。体力に自信がある健脚者向けの、登りがいのあるルートですよ。
無動寺谷ルートの道迷いリスクと登山地図
滋賀県側の無動寺口から明王堂や弁天堂を経由して山頂エリアへ至る「無動寺谷ルート」は、千日回峰行の拠点を通る非常に神聖な道です。しかし、一般的な観光登山道とは異なり、こちらは「行(ぎょう)の道」としての側面が強いため、比叡山の登山における難易度の中でも特にナビゲーション能力が問われるルートになります。人通りが少なく、静寂の中で自分と向き合える素晴らしい道ですが、その分トラブル時のリスクも高まります。
このルートの難しさは、地形の複雑さと分岐の多さにあります。一部は東海自然歩道として整備されていますが、作業道や獣道が交錯しており、特に視界が悪い日や夕方は非常に道が分かりにくくなります。実際に「目印を見落として尾根を間違えた」という記録も散見されるため、安易に入り込むのは危険です。また、杭の腐食やロープの損傷など、コースメンテナンスが十分でない区間もあるので、初心者だけで入るのは避けたほうがいいかなと思います。
もし挑戦する場合は、紙の地図はもちろんのこと、GPS機能付きの登山アプリ(YAMAPやヤマレコなど)で常に現在地を把握できる状態にしておきましょう。また、携帯電話の電波が届きにくい谷間を通ることもあるため、予備バッテリーの携帯も忘れずに。万が一の倒木や崩落に備え、時間に十分な余裕を持って行動するのが鉄則ですね。
京都一周トレイルの縦走距離とコースタイム
比叡山は、全長約80kmに及ぶ「京都一周トレイル」東山コースのハイライトとしても知られています。この文脈での登山は、単に山頂を目指すのとは訳が違います。例えば、京阪出町柳駅からスタートして瓜生山を越え、比叡山に登頂した後に大原や鞍馬方面へ抜けるといった行程は、まさに自分との戦いになるロングトレイルです。この場合の難易度は、斜面の険しさよりも「長距離を歩き抜く持久力」が試されることになります。
総距離が15kmから20kmに達することもあり、コースタイムは休憩を含めると6時間から8時間かかることも珍しくありません。一歩一歩の負荷はそれほどでもなくても、長時間歩き続けることで足の裏が痛くなったり、エネルギー切れ(シャリバテ)を起こしたりするリスクが高まります。初心者の方がいきなりこのプランに挑戦するのは、少し無謀かもしれません。
早朝のまだ暗いうちに出発し、日没までに余裕を持って下山できるよう計算された計画が必要です。特に秋から冬にかけては日が落ちるのが驚くほど早いので、ヘッドライトの携行は必須装備の一つと言えますね。
延暦寺三塔巡りの徒歩所要時間とルート選定
比叡山延暦寺は「東塔」「西塔」「横川」という3つのエリアに分かれており、これらを全て巡るのが醍醐味ですが、それぞれの距離感が意外と曲者です。多くの人が集まる中心地の東塔から西塔までは、歩いて30分ほど。ここは遊歩道のような道なので比較的楽に移動できます。しかし、問題はその先にある「横川(よかわ)」エリアです。
西塔から横川までは、東海自然歩道を経由して片道で約90分(約4km)の本格的な山道歩きになります。往復するだけで3時間は追加される計算ですね。登山道からそのまま三塔巡りに突入すると、トータルの歩行距離が20km近くになってしまうこともあり、初心者が「せっかくだから全部歩こう!」と計画するのは少し危険かなと思います。
| 移動区間 | 徒歩の所要時間 | シャトルバスの所要時間 |
|---|---|---|
| 東塔 〜 西塔 | 約30分 | 約5分 |
| 西塔 〜 横川 | 約90分 | 約10分 |
| 東塔 〜 横川(直通) | 約120分以上 | 約15分 |
体力を温存したい場合や、下山の足が心配な場合は、無理をせず比叡山内シャトルバスを賢く活用しましょう。特に横川からの最終バスを逃してしまうと、そこから徒歩で山を降りるのは時間的にも体力的にも極めて困難です。ルート選定の際は、自分の体力残量と「帰りの交通機関の時間」を常に天秤にかけておく必要がありますね。
冬の比叡山における登山難易度と最新のリスク
観光地としての顔を持つ比叡山ですが、冬の間は全く別の顔を見せます。標高848mと聞くと低山に感じるかもしれませんが、冬の比叡山は立派な「雪山」です。ここでは、冬期特有の難易度の変化と、絶対に避けては通れない交通機関のリスクについて詳しくお話しします。
1月や2月の積雪期に必要な冬山装備と服装
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12月末から3月頭にかけての比叡山は、ドカ雪が降ることもあれば、一度降った雪が解けてカチカチに凍りつくこともあります。特に「本坂ルート」のような整備された道ほど、踏み固められた雪が鏡のようなアイスバーンになりやすく、滑落や転倒の危険が非常に高くなります。スニーカーで登ることは自殺行為に等しく、冬の比叡山の登山における難易度は「アイゼン等の装備があること」が前提の中〜上級レベルに跳ね上がります。
最低限必要なのは、6本爪程度のアイゼン、またはチェーンスパイクです。これがないと、緩やかな坂道ですら一歩も進めなくなることがあります。また、ウェアについても、登っている間は汗をかきますが、ひとたび足を止めると山頂付近の冷たい強風で一気に体温を奪われます。防風・防水性に優れたハードシェルや、保温性の高いフリース、吸汗速乾性のアンダーウェアを組み合わせるレイヤリングを徹底しましょう。
また、冬山では活動時間が短くなるため、予期せぬ停滞が命取りになります。低山だからと侮らず、常にマイナス10度程度の気温に対応できる装備を整えることが、自分を守る唯一の手段です。山での安全な過ごし方については、公的な情報を確認しておくことも大切です。
2026年 winter ケーブル運休期間と下山計画
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これが今、最も注意しなければならない情報です。比叡山登山の「逃げ道」として機能しているケーブルカーが、2026年の冬に長期のメンテナンス運休を予定しています。通常なら「登りは頑張って歩き、帰りはケーブルで楽に降りる」という初心者向けプランが成立しますが、この期間はその手が使えません。つまり、登った分だけ、自分の足で降りてくる体力を100%残しておかなければならないということです。
| 交通機関 | 運休・変更期間 | 影響度 |
|---|---|---|
| 叡山ケーブル・ロープウェイ | 2026年1月5日〜3月19日 | 甚大(全休) |
| 比叡山内シャトルバス | 1月中旬〜3月中旬頃 | 大(徒歩移動必須) |
この期間中に登山を強行する場合、もし途中で膝が痛くなったり体力が尽きたりしても、誰の助けも得られない可能性があります。特に冬道の下りは登りよりも滑りやすく、神経も使います。普段の1.5倍以上の時間がかかることを見越して、エスケープルートを完全に把握した「自力下山完遂型」の計画を立てる必要があります。自信がない方は、この時期の入山は控えるのが賢明な判断かもしれませんね。
正確なダイヤと運休期間については運用機関の公式HPをご確認ください。→出典:京福電気鉄道株式会社
ヤマビル発生時期の対策と吸血被害の防ぎ方
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比叡山での登山難易度を語る上で、近年無視できなくなっているのが「ヤマビル」の存在です。以前は比叡山にはヒルはいないと言われていましたが、野生動物の生息域拡大とともに被害報告が急増しています。特に気温が20度を超え、雨上がりなどの湿度が非常に高い日は、彼らの活動が最も活発になる「ヒル・パニック」の危険な時期です。足元から忍び寄り、気づかないうちに吸血されている…という、精神的にもかなりダメージの大きいリスクです。
具体的な対策としては、まず「肌を露出させない」ことが基本中の基本です。裾が絞れるタイプの登山パンツを履き、さらにゲイター(スパッツ)を装着して靴の中への侵入を徹底的に防ぎましょう。また、市販のディート高濃度配合の忌避剤や、塩水スプレーを靴や靴下にこれでもかというほど吹き付けておくのも有効ですね。休憩中も地面に直接座るのは避け、常に足元に動きがないかチェックする習慣をつけてください。
もし吸われてしまった場合は、無理に引き剥がすとヒルの歯が皮膚に残って炎症を起こすことがあるので、塩やライターの火を近づけて自分から離れるのを待つのが正解です。ヤマビルの存在は、登山の集中力を削ぎ、ペースを乱す要因になります。梅雨時から秋口にかけての湿潤な日は、この「不快指数という名の難易度」がMAXになることを覚えておきましょう。
子供連れの登山計画と家族向けおすすめコース
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お子さんと一緒に比叡山に登るというのは、親御さんにとっても素晴らしい思い出になりますが、大人の感覚で難易度を判断するのは少し危険です。子供の体力は驚くほどあるようでいて、実は「飽き」や「疲れ」による急なペースダウンがよく起こります。比叡山でファミリー登山を楽しむなら、まずは「坂本からの本坂ルート」一択かなと思います。道が広く、もし何かあっても周囲の人の助けを得やすいからです。
目安として、大人が3時間で歩けるコースは、小さなお子さん連れだと4時間半から5時間はかかると見ておきましょう。また、子供は歩幅が狭いため、雲母坂のような大きな段差があるルートではすぐに膝や股関節が疲れてしまいます。子供にとっての難易度は、斜度よりも「段差の高さ」に比例することを忘れないでくださいね。もし途中でぐずってしまった時のために、一口サイズのお菓子や、好きな飲み物を小まめに補給する「おやつ休憩」をたくさん作ってあげましょう。
家族全員が笑顔で帰ってくることが登山の最大の成功です。大人の「登りきりたい」というエゴは捨てて、お子さんの様子を最優先にした柔軟な計画を立ててくださいね。
安全な山行のための比叡山登山の難易度まとめ
さて、ここまでルート別、季節別の特徴を詳しく見てきましたが、いかがでしたでしょうか。比叡山の登山に関する難易度は、一言で表すなら「条件によって優しくもなり、非常に厳しくもなる変幻自在な山」と言えるでしょう。春や秋の穏やかな日に本坂ルートを歩くなら、それは心地よいハイキングの範疇です。しかし、冬の運休期間や、ヒルの活動期、あるいは20kmを超えるロングトレイルに挑戦するとなれば、それは紛れもない本格登山の世界です。
| レベル | 条件・ルート | 判定・アドバイス |
|---|---|---|
| ★☆☆☆☆ | 春秋の本坂ルート | 初心者OK!スニーカーよりは軽登山靴で。 |
| ★★★☆☆ | 雲母坂ルート・三塔巡り | 体力が必要。しっかりとした装備を準備。 |
| ★★★★☆ | 無動寺谷・ロングトレイル | 経験者向け。地図読みと持久力が必須。 |
| ★★★★★ | 厳冬期・交通機関運休時 | 上級者向け。雪山装備と完璧な下山計画を。 |
大切なのは、自分の今の体力と経験に見合った「背伸びしすぎないプラン」を選ぶことです。そして、比叡山は信仰の山。山道での挨拶や、境内でのマナーを守ることも、山を楽しむための大切な要素ですね。この記事が、皆さんの比叡山登山の不安を少しでも解消し、安全で楽しい山行のきっかけになれば、私(RO-KI)としてもこれほど嬉しいことはありません。ぜひ、準備を万全にして、比叡山の深い歴史と豊かな自然を感じに出かけてみてください!
※記載されている数値や運行期間は、あくまで一般的な目安や調査時点の情報です。天候や工事状況により急遽変更されることもあります。正確な情報は必ず延暦寺公式サイトや各交通機関の最新情報を確認してください。最終的な登山の判断は、ご自身の責任において慎重に行ってくださいね。
